かぼちゃいも日和◎

たわむれごとの記録

ゆめみるものは

いつも自分不在の夢を見ている。
楽しい世界すてきな世界には、自分自身は必要ないと思っている。
それって、わたし自身に人生を楽しむ能力が欠けてるのかなと思い悩むことも少なくないけれど。だって映画にも漫画にもゲームにもリアルな自分は居ないものな。居ないから好きなんだ。

他者が鏡のように鋭く自分を映してくることに初めて恐怖したのはいつだったろうか。ひとりでいる限りは自分不在の世界を見ていられるな、ということに気付いたのはいつだったろうか。
しかし結局のところひとりになんてなれないということには、長いこと気付けないでいた。

母に手を引かれて乗った電車の中、沢山の人の視線に怒りと混乱を感じたあの日のわたし。そういう感情をいまいち整理できないまま大人になってしまった。
誰からも気にされない、期待されない人間でいられたなら?そうなってしまった時の自分を想像するのはまたこわいけれど、ずいぶん肩の荷の降りた歩き方ができるような気がする。
そこにあるものが希望か絶望かなんて、甘ったれた今のわたしにはわからない。