きまぐれ京都
宇治の国へ行ってきました。
お天気はわるくとても寒かった。とても寒かった…
昨年10月まで補修工事が行われていた平等院を見ることが旅の主な目的でした。
「平等院」って言うと誰もが合言葉のように「10円玉」って言います。
わたしが平等院だったらたぶんかなり複雑なきもち。
なんかズレ気味のへぼいショットになってしまったのは、一番の撮影スポットであるゆえにこのへん人だかりができてたからです…(言い訳)
愛用のカメラ君とはまだあまり打ち解けられていません。人形しか撮ってなかったので風景の撮り方全然わからぬ。
とにかくこのように今の平等院は柱が赤く塗られ、金箔が貼り直され、屋根が葺き替えられ、見違えるほどに美しくなっております。もう10円玉とは言わせねぇ!とでも言いたげな貫禄。
この人は1万円札の裏でいつもドヤ顔してます。
鳳凰も美しいけど瓦も美しいな…
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あっ鐘だ!撞くぞ撞くぞ!ゴイ~ン!
ゴイ~ン…
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敷地内に設置されているスタイリッシュなお茶屋さんで煎茶を注文しました。
手前左の小壺にお茶の葉が入っており、これをまず横の竹の上にサラサラと出し、
その竹を使って今度は手前右端の急須にお茶の葉を入れ、
次にポットで沸かされたお湯を右奥の入れ物に一旦注ぎ、適温にしてから急須に注ぐ。
そして1分蒸らして(金の砂時計を逆さにする)、やっと中央のお湯呑みに美しいお茶を注ぐことが出来るのです。
そういう一連の流れがきちんとした紙にマニュアルとしてしたためてありました。
お茶の葉は見たことがないようなつやで光っており(ほんと)わたしがいつもガブガブ飲んでる煎茶とはまるで違う味がありました。お干菓子がついており500円。
神妙な顔しながらお茶を飲んで外を見ると雪。
この後しばらく吹雪になっていて出るに出られなくなる。降ったり止んだり。
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宇治は源氏物語ゆかりの地だそうで。源氏物語ミュージアムにも行きました。
風と雪の中の宇治川を渡っていると浮舟の気持ちがちょっとわかる気がした。
ていうか冬にあんな川に落ちたら十中八九死ぬんじゃないかと思います。今日だけかもしれませんが宇治川はかなり荒々しい川に見えました。
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母に頼まれて買ってきたお土産は
「清浄歓喜団」。
固いかりんとうのような生地で小豆あんを包み、ごま油で揚げられた唐由来のお菓子です。ものすごおく歴史の古いお菓子なんですが、なんか横浜中華街で揚げたて売ってそうな雰囲気あるな…。
あんこに独特の香りがあり、好き嫌いは分かれそうな感じ。わたしは好きです。
でもこれあえて買う人にとって、おいしいかどうかはあまり重要でないかと。
京都駅のデパ地下で買えるので、八つ橋に飽きた方はお試しを。
あぁーでもわたしカリカリの八つ橋好きだったんだ。買えばよかったなあ。
次は寒くない時季に貴船に行きたい。