かぼちゃいも日和◎

たわむれごとの記録

静かな朝

寝てようが起きていようが朝はひとりでいたい。洗濯機が回る音にも車のエンジンにも誰かの足音にも、シーッて言いたいくらい、ひとりでいたい。
そんなことを願い続けていたら、朝だけ音という音が何も聴こえなくなるような感覚を覚え始めた。
遠くの家の犬の声も、シーツの擦れる音も、カーテンをまくる音も、時計の秒針の音も、わたしのかすかな呼吸の音も、何も聴こえなくなった。

けたたましく時計が鳴り響いている。けれど何も聴こえない。
母がわたしを呼んでいる。けれど何も聴こえない。

やがて昼になればやってくるであろう「音」に想いを馳せるのがわたしの朝になった。静かな朝だ。

あったあった

今となっては記憶の片隅、あったあったの文脈で語られるもの。
会話に自然と挙がるほど有名ではないし、かといって記憶から完全に消えるほど影が薄くもない。むしろ過去の自分に強いインパクトを残したからこそ、ふとした瞬間に脳内に思い起こされるのだと思う。

純情パイン<完全版> (シリウスKC)

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